広告業界への転職におすすめの資格はあるのか?
この業界にいると就活中の学生や転職者によく聞かれる質問です。
また、広告業界に限らずこの手の質問への返答としてありがちなのが下記のようなコメントです。
「資格なんて、実務において役に立たない。無駄。」
「そもそも『資格」などと、言っている時点でダメだ」
私も基本的には、近しい意見を持っていますし、きっとかつて同じような発言もしたことがあるとも思います。
ただ、この記事を見てくだっている方はきっと、「1%でも採用確率あげたい。できることはなんでもやっておきたい」という、かつての私と同じような貪欲な方だと思っています。
前提として、この資格を取ったからといって入社確率がグンとあがるわけではないですが、少しでも採用確率はあげたいという方、もしくは少しでも何かしないと落ち着かないという方に向けて書きたいと思います。
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目次
広告業界への転職にオススメの資格は?
結論ですが、私がおすすめする資格はウェブ解析士です。
ウェブ解析士とは?
・ウェブマーケティングに必要な多岐に渡るスキルを網羅的にマスターするための実践資格
・KPI設計、分析、改善施策提案、プロジェクトファシリテーションなど実務での活躍にフォーカス
・これまでに2万5000名以上が受講
・電通、博報堂、ADKなど大手広告代理店の受講実績多数
(運営元の「一般社団法人ウェブ解析士協会」のHP記載内容からの抜粋まとめ。2019年1月22日記載。)
ちなみに、私は上級ウェブ解析士を取得していますが、まずは初級だけでも問題ないと思います。
具体的に私がおすすめする理由をあげていきたます。
理由① 広告代理店の最注力分野はデジタル
中途採用で現在最も補強したい分野は各社共通して「デジタルマーケティング領域」です。
そのためこの分野の人材の需要は非常に大きいものになっています。
各社の決算発表や採用ホームページを見て頂ければこの事実は一目瞭然です。
たとえば、一つ事例をあげてみますが、国内最大手の電通の中途採用のページを見てみてください。
電通で通年採用をしているのは唯一デジタル分野だけです。(2019年7月31日確認済み)
理由② 書類選考では”ファクト”が重要
業界の華やかさ・高給といったイメージもあり常に人気業種である、電通・博報堂をはじめとする広告代理店。
当然、入社志願者もかなりの人数になります。
面接官のキャパシティにも限界があるので、他の業界よりも書類が実は重要になってきます。
仕事の実績は非常に重要でありますが、一方で『資格』という明文化しやすい能力の証明は、一定の影響力を持つことは忘れてはいけません。
私も以前、書類選考や面接官をやっていたことがあるからわかりますが、採用する側にとって「人を不合格にする」という作業は実はかなりストレスがかかるものです。
就職は、人の人生に大きく関わるもの。
できれば自分の判断で落としたくないと思っています。
一方で、誰かを採用する仕事は、誰かを落とす仕事でもあるので、誰でも通すわけにはいきません。
つまり書類選考では、採用する理由を探すというよりは、落としても問題ない理由を探している状態です。
そんなとき、有益な『資格』を所持していることはメリットになり得ます。
「落としたら問題になるかもしれない」と思わせることができれば、書類通過の可能性は上昇するでしょう。
特に書類選考は人事が行うことも多く、人事は必ずしもその職種の細かいところまで把握しているわけではないことは覚えておいて損はないと思います。
理由③ WEBマーケティングの一通りの基礎はつかめる
当然、座学のみで合格できるものなので、実務のない知識の限界はあります。
ただし、一通りのWEB分析の全体像はつかめることは、こういう座学のよいところであります。
完全にWEB広告の専業にならない限りは、全体像をしっかりと捉えていることのほうがプライオリティは高いので、そういった意味で資格取得を推奨している総合広告代理店もあります。
データ・デジタルマーケティングの仕事をしている総合広告代理店の友人数名から、この資格を保有することを会社から推奨され、実際に取得していると聞きました。
まずはテキストだけでも購入し、どのような内容かを確認してみても損はないと思います。
本当に内容だけ把握したいのであれば、そこまで考え方として大きな変更はないと思いますので、2014年度版は中古で1円から出品されているのでこちらを見てみてもいいかもしれません。
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やはり、TOEICもおすすめ!
これは、もう鉄板です。
昨今の国内の広告業界の2大テーマが、『デジタル』と『グローバル』なのは公然の事実です。
これも、このスコアが高いと確実に受かるわけでもないですが、入社させたあとに海外業務を任せられるような人は多ければ多いほどいいので、TOEICのスコアは採用時に確実に見られます。
特に若い人ほど重要視されるので、学生や若手社会人にはおすすめです。
これも本当はTOEICだけでは実務ではほとんど役にも立たないと私自身思っているのですが、日本の就職市場においてTOEICは重要な意味を持っているのは事実です。
そもそも、自分の市場価値は知っていますか?
この記事を読んで頂いているのは、転職を考えている人だと思います。
既に具体的に転職活動をはじめていないのであれば、まずは自分の市場価値をチェックすることをおすすめします。
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電通・博報堂に入社するためのスキルを磨くオススメの方法は?
最後は資格の話ではなく、より本質的に力をつけるための実務の話をしたいと思います。
当然ながら、採用時は資格よりも実務経験の方が重要視されます。
どのように身につけるべきかは、私なりの真剣な意見をこちらの記事で詳しく書いています。
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まとめ
普段あまり語られることの少ない『資格』に関する話をまとめてみました。
・『資格』は必ずしも有利になるわけではない
・ただし、1%でも採用確率をあげたい取得すべき資格は存在する
・ウェブ解析士の取得がおすすめ
・TOEICでハイスコア取っておくのもオススメ
・『資格』だけでなく、実務経験でスキルを磨くことも検討したい
少しでも参考になれば幸いです。
(おわり)