現在私は英会話を継続して勉強しています。
オンライン英会話とカランメソッドを利用した英会話学習で一定の手応えを感じていましたが、もう一段階レベルアップしたいと思いに駆られ、違うやり方・ブレイクスルーする方法を模索していました。
具体的には、一日のうちの1時間とか短時間ではなく、もっとどっぷりと英語環境に身を置くことのできるような、東京近郊で英会話の短期留学(合宿)が可能な、短期集中型の英会話コースを探していました。
そんな時に発見したのが
【 Engkish Boot Camp(イングリッシュブートキャンプ)】
です!
東京都内の短期集中系の英会話コースとしては一番良さそうだと判断して、私は実際に学費を払い受講してきました。
一方で、口コミや評判はかなり少ないのが実情です。
今回は、私と同じように興味はあるけど受講するか迷っている方向けに、私の体験談レポートをお伝えします。
スポンサーリンク
目次
イングリッシュブートキャンプとは?
【 Engkish Boot Camp(イングリッシュブートキャンプ)】 は、「たった2日間・合計20時間で喋れるを約束」をキャッチコピーに掲げる英会話トレーニングスクールです。
朝から晩までの2日間で合計20時間の短期集中型のコース。
ちなみに、2日間のコースの間は休憩時間も含めて日本語一切禁止です。
どっぷりと英語漬けの環境の中、独自カリキュラムで英語力の向上を図れることをウリにしています。
なぜ、イングリッシュブートキャンプを選んだのか?
私がそもそもなぜイングリッシュブートキャンプに参加したかということですが、大きな理由は3つあります。
英語だけの環境を作りたい
他の記事でも紹介していますが、現在の私の英語・英会話能力を先に共有しておきます。
約1年間、オンライン英会話受講中
我ながら、着実に英会話力がアップしてきている実感あり
ただ最近「英語だけのことを考えられる環境に身を置きたい」という思いが日増しに強くなっていました。
本来であれば、日本人が誰もいないところに留学したいくらいですが、仕事も家庭もある現在の状況ではそれはさすがに難しい。
いつもの英会話レッスンは、決まったテーマだけのいわば練習試合。
一度、一日中英語だけの環境に身を投じる「実戦」を通して、まさに一皮むけるような体験ができるのではないか、という期待から申し込みました。
プログラムの創業者がビジネスマン
プログラムの創業者が元三菱商事でハーバードのMBAを取得後に留学した生粋にビジネスマンです。
誤解してほしくないのですが、三菱商事だからすごい、ハーバードだからすごい、と言うことが言いたいわけではありません。
私が強く共感したのは、ゴールが”学術的に正しい英語”ではなく”実用的な英語”の習得に置かれているところ。
私の英会話の目指す方向と合致していたのは、参加を決めた一つの理由になりました。
トレーニングのポイントに共感
そして大切なことは、このAction、トレーニングは全てフィジカル(身体的な)トレーニングだということ
(イングリッシュブートキャンプのWEBサイトより抜粋)
私も自分の英会話上達の試行錯誤の経験から「英会話は勉強ではなく訓練」と捉えることが最も重要なコツであると信じているので、この一文が私の英会話の学習スタンスにマッチしているが最終的な参加の決め手となりました。
イングリッシュブートキャンプの6つの特長
【 Engkish Boot Camp(イングリッシュブートキャンプ)】 に参加してきたと周囲に伝えると、効果あり?効果なし?と皆から当然聞かれます。
結論から言うと、ずばり、効果はありました。
当初の狙い通り、自分の英会話レベルのステージが一段階か二段階あがった感覚があります。
私が実際に2日間のキャンプでの経験を通した考察として、イングリッシュブートキャンプの特長を6つに集約・整理しました。
【1】 日本語禁止
私の一番の参加理由は日本語禁止の環境。
狙い通り、英語漬けの生活はやはり非常に効果的でした。
レッスンの間の休憩も、ランチ・ディナーの時間も一切日本語禁止。
1日目の夜も9時半までみっちりカリキュラムがあり、宿題も適度に出されます。
しかも、交通機関での移動を考慮したリスニングの宿題付き。
基本的に英語のことしか考えられないように設計されています。
普段の英会話レッスンでは、一日の内30分~1時間半くらいしか英語を連続で話さないので、どうしてもぶつ切りになってしまう感覚が否めません。
英語だけで生活していると何がよいかというと、圧倒的に改善サイクルが早くまわります。
普段であれば新しく定着させたい表現も、「また明日復習しよう」となりますが、このクラスでは次から次に使う場面が来るので、1日の中で定着レベルまで持っていけます。
【2】 英語を話す心理障壁の破壊
まずは導入のオリエンテーションやウォームアップのレッスンを通して、下記のことを徹底するように反復練習の中で頭と体に叩き込まれます。
間違えることは全く恥ずかしくないこと
堂々とコミュニケーションすること
沈黙はしないこと、とりあえずコミュニケーションをとること
英会話ができない最も一番の理由は「間違えたくない、正しく言いたい」がために、沈黙してしまうこと。
まずは、その考え方を改めることから始めようというものです。
【3】 勉強ではなく、トレーニング
本当に必要なのは、「Action型」のトレーニングです。
Stockした知識を起動(Activate)させるトレーニングです。
圧倒的に足りていないのは「Action型」のトレーニングであり、「喋れる」ようになるまでにこれ以上のStockは必要ありません。
(イングリッシュブートキャンプのWEBサイトより)
イングリッシュブートキャンプの教育コンセプト。
つまり、知識を詰め込む【ストック(蓄積)】型の勉強ではなく、蓄積してある知識を起動させるアクション型のトレーニングであることです。
これは英会話が上達するためにどうしたらいいのか?ということを試行錯誤してきた中で、到達した私自身の結論にぴったりと合致しましたので非常に納得感があります。
-
「英語脳」って作れるの?|TOEIC850点の私が英会話力を飛躍的に上達させた実践トレーニングを紹介
前回、TOEIC850点を独学で取得したのにも関わらず、英会話の勉強には挫折した自分の失敗談をまとめました。 TOEICと英会話の違い、なぜ英会話が上達しなかったのか?という原因の考察はこちらをご覧く ...
座学ではなく徹底的にアウトプットすることに主眼が置かれています。
【4】 瞬間発話力の開発
イングリッシュブートキャンプでは、セカンドベスト英語を用いながら、瞬間的に発話することを目標としています。
セカンドベスト英語とは、ベスト(完璧な英語)でなくてもよいので、自分が既に知っている単語でやりくりする「セカンドベスト(次善策)」で、英語で「十分やりとりできる」ことを目指すものです。
そのために、瞬間的に発話するタイプのトレーニングが非常に豊富に設計されています。
今までは「正解」の表現を頭の中で探すときにどうしてもフリーズしがちでしたが、表現が出てこないときも瞬時に自分の引き出しから何かしらの言葉を発信する訓練を繰り返しできたのは大きな収穫でした。
「正解の表現を探す」と「知っている表現でやりくりする」というのは、想像以上に頭の使い方が違い、訓練によって徐々に変化させることができるということをトレーニングを通して実感できました。
【5】ノンバーバル・コミュニケーション力の開発
また、改めてノンバーバル・コミュニケーションの重要性を実感しました。
ノンバーバル・コミュニケーションとは、ジェスチャー・アイコンタクト・うなづきなど言葉以外でのコミュニケーションをことを指します。
英会話のトレーニングをしていると「言葉だけ」で、表現することにフォーカスしがちです。
特にオンライン英会話だとその傾向が強くなると思います。
今回、特に個人的に重要だと思ったのは「手振り」です。
レッスンの中で紹介される映画の一幕で、「否定」を表す仕草が出てくるのですが、これは実戦でも使えるなと思いました。
身振り手振りで捕捉できる情報は実は結構あり、しかもよくよく思い返せば、私の周りの外国人は結構ニュートラルにこれを使っているんですよね。
なんとなく、「オーバーアクションで必死に伝えようとするのはスマートじゃない」と無意識に思っていた、自分自身の大いなる勘違い・壁を見事に打ち砕いてくれました。
英語を伝えることを重視したとき、ノンバーバル・コミュニケーションは強力な武器になります。
言葉だけでは表現するのが難しいような題材を用意することで、意図的に、ノンバーバル・コミュニケーションを引き出すようなトレーニングメニューが組まれています。
【6】 異文化理解をベースにした会話スキルの開発
また、座学は少ないながらも、英語圏と日本との文化の違いについて、随所に教え込まれます。
そのポイントを私なりにかいつまんで言うと、「空気を読まず、意見やわからないことがあったらすぐに発言することが非常に重要」ということです。
単純に座学で教えられるだけでなく、実際にそれをトレーニングメニューに組み込んでいるのがイングリッシュブートキャンプのユニークなところです。
具体的には、「カットイン」というトレーニングセッションの中でよく陥りがちなシミュレーションで、具体的に外国人の話を止めて会話をコントロールする訓練があります。
・早すぎて何を言っているかわからない
・単語の意味がわからない
・自分の理解があっているか確認したい
以上の6点が私がイングリッシュブートキャンプが効果的であると思うポイントですが、他に具体的なトレーニングメニューや漫画を使った説明などこちらの公式WEBサイトでも紹介されているのでご確認ください。
2日間の短期集中英会話キャンプ【 English Boot Camp 】
自分でびっくりの変化・・・!
イングリッシュブートキャンプを体験した2日後に駅で戸惑っている外国人を見つけました。
今まで何度も見てきた、駅で困っていそうな外国人の姿。
何度か声をかけようかなと思ったことはありましたが、英会話に自信もないし、そもそも性格的にそいうことが苦手だしということでスルーしてきました。
ところが、その日の私は違いました。
その外国人に話しかけて、なんとそのまま30分一緒に電車で話していました。
そんな私が、なぜそのような行動をとることができたのか?
英会話に抵抗がなくなった
イングリッシュブートキャンプでずっと英語で話し続けてきたので下記の状態に仕上がっていました。
そもそも英語に喋り慣れている【能力の問題】
別に間違ってもいいし、わからなくてもなんとかなる【メンタリティの問題】
能力的にも、メンタリティ的にもいい感じに仕上がっていたのは大きな理由です。
英会話学習の目的に気付かされる
ブートキャンプの最後に、胸熱のYoutubeの映像がシェアされます。
詳細はネタバレになるので避けますが、映像のあとに、トレーナーからのメッセージが投げかけられます。
「英語を喋れるようになった君は、英語を何に使うの?」
上手い、下手など、関係ない。
少なくともこの20時間で一定のレベルにはなっている。
そのレベルでも十分、英語を使って誰かの役に立つことはいつだってできる。
あまりに熱い映像と、心に響くメッセージの影響をビンビンに受けた私はすっかり感化され実際に行動に移していました。
蛇足ですが、人の心をどのように動かし、行動を変えるか、という点で、普段の仕事に活かせるヒントをもらいました。
このあたりの設計の仕方が、ビジネスマン出身の創業者ならでは、という感じがしますね。
外国人に話しかけてみてわかったこと
ちなみに、実際に話しかけてみてわかったことがあるので、シェアしたいと思います。
実際に話しかけてわかったことは、まず能力的には超楽勝だということ。
2日間ずっと英語だけで生活し、講師や受講生とも、他愛のない会話、いわゆるスモールトークをたくさんしているので、30分の英会話はもはや楽勝でした。
また、30分間ずっと英会話をするというのは、もはや英会話レッスンと同じような状態だなと気づきました。
日本の観光客特需は、実は英会話トレーニー達にとっては、英語を無料で学ぶ千載一遇のチャンスかもしれません。
どんな人に向いている?
【 Engkish Boot Camp(イングリッシュブートキャンプ)】 は、どのような人が向いているのか?また実際に参加しているのか?
年齢・性別や英語の能力について、それぞれ見ていきたいと思います。
参加者の年齢層は?
まずは受講生の年齢・性別の分布です。
年齢制限やその他の条件は?
公式WEBサイトには参加資格として下記が記載されています。
18歳以上。ビジネス英会話に必要な最低限の社会理解度を有している。
(イングリッシュブートキャンプWEBサイトより)
そのため、高校生、大学生というよりは、社会人がメインターゲット。
実際に私が参加したときは、1人が大学生で、他は全員社会人でした。
先程のグラフの通り、20代~40代がメインでした。
英語レベルはどれくらい必要か?
高校卒業程度、あるいはTOEIC350以上程度の英語力を有している。
(イングリッシュブートキャンプWEBサイトより)
公式サイトの別ページでは、TOEIC300~900とも書かれています。
ただ、TOEICと英会話力はほとんど関係ないですし、300~900ってものすごく幅が広すぎるので、このスコアはあまり参考にならないというのが率直な感想です。
正直なところ、私はもっと早く来たほうが、より大きな効果を実感できたと思いました。
もちろん、私の中では2日間を通してレベルアップした感覚はありますが、私よりも他の参加者の方が劇的にレベルアップしていました。
劇的に成長する人はどんな人?
私と同じ回で参加していた人の中で、劇的にレベルアップしていた人がいて、その方の様子を観察したり直接話を聞いたりして、私なりに最も効果がでそうな人の特徴を整理したので紹介しておきます。
基本的な英語の語彙のストックがある
ただし、英会話には慣れていない(発話経験が圧倒的に足りない)
外国人に慣れておらず、話しかけられると頭が真っ白になる
イングリッシュブートキャンプは座学で単語や文法を教えてもらうという類の勉強ではありません。
むしろ、いかに知っている単語を駆使してコミュニケーションを成功させるかという点に、トレーニングの力点がおかれています。
つまり、「自分の中にある英語を引き出す」訓練ですので、ある程度語彙力がないと効果的に成長を実感しにくいでしょう。
中にはこれから英会話の勉強を始めるので、とりあえず来てみました。
という方もいたのですが、やはりそもそもの語彙の量が足りていないと「なんていうのか全然わからない」状態だともどかしさを解消しきれずにいた印象を受けました。
すぐには出てこないけれど、何て言うかはなんとなくわかる、10秒時間くれたら少しは出てくる、という位の英会話レベルの方が、一番大きな伸びを実感できるようでした。
イングリッシュブートキャンプの改善点
最後に、個人的に、もっとこうしたらいいのではないか?ということもまとめてみました。
最終日のビジネスプレゼンの改編
最終日にビジネスプレゼンテーションがあるのですが、私はこのコンテンツは大幅に改変した方がいいのではないか?と思っています。
というのも、このイングリッシュブートキャンプの最大の利点や多くの方の参加理由は、「英語漬けになること」「英語をたくさんしゃべること」だと思うからです。
どうしても、プレゼンになると「プレゼンの構成を考える」などのことに頭を使うことが多く、非常に時間がもったいないように感じました。
もちろん、パートナーと一緒に作業をするので、意見をすり合わせたりするのは英語ですが、プレゼンの構成を考えるために使った時間を一秒でも多く「英語の発話」に使いたかったです。
熱過ぎる!やや過剰な自己表現
「英語をしゃべるという心理障壁の破壊」という、狙いはわかります。
ただし、やや行き過ぎているかなという印象を受けました。
個人的にはもう少し抑え目でいいのではないか?というのがリアルな感想です。
自腹を切った一消費者として、もう少し詳しくフィードバックすると、「夢・目標を語る」というコンテンツがいらないと思います。
ビジネスプレゼンと同じく「夢や目標を考える」という作業は、「英会話の上達」とは別物です。
日本人にとって「夢」や「目標」というものは、必ずしもみんなが持っているわけではないし、そもそも初対面の人達に共有したくない人もいます。
私自身もまさにそういうタイプの人間です。
目標や夢は持っていますが、それは自分の内側に秘めて持っています。
今回のカリキュラムの中では、それを共有する場面があるのですが、ここは正直少しグダグダになった印象があります。
ある程度成熟した大人の人たちは「適当な夢や目標」を設定し、まだ成熟していない真面目な青年たちはアタフタしてしまうという状況が発生していました。
私はもっと純粋にイングリッシュブートキャンプの最大の強みである「英語での発話量を増やす」ことに、フォーカスした方がいいと思いました。
まとめ
今回は実際に自分で受けたみた体験談をまとめてみました。
実際にどんなことをやるのかはホームページにも掲載されているので、今回は特にどんな効果があるのかについて良い点・悪い点も含めて自分なりの視点でレビューさせていただきました。
総合的には、私は満足していて自分の中では金額以上の価値はあったと思っています。
私よりも他の人の方がコストパフォーマンスが良さそうな人が何人かいたので、むしろ私はもう少し早めに来ておくべきでした。
東京近郊に住んでいながら、非合宿形式でここまで英語環境にどっぷり浸かれる環境はここ以外にないんじゃないでしょうか。
英会話を勉強中・トレーニング中で、イングリッシュブートキャンプを受講するか否か迷っている方の少しでも参考になれば幸いです。
▼もっと詳しく知りたい人はこちらの公式WEBサイトをご覧ください
2日間の短期集中英会話キャンプ【 English Boot Camp 】
(おわり)