営業をやめたいと思っていませんか?
営業が辛い、辞めたい、会社に行きたくない・・・以前、私も思っていました。
私は営業職から職種転換をして、マーケティング職としてキャリアを歩んでいます。
当時は本当に悩みました。
営業が辛い。営業を辞めたい。
自分は営業に向いていないのではないか?
だからと言って、文系出身の私に営業以外の仕事ができるのか?
営業を辞めたいというのは甘えなのではないか?
結果としては、自分がやりたかった仕事につくことが出来、今では思い切って職種転換をして本当によかったと思っています。
そんな私が、営業を辞めてよかったと実感していることをまとめました。
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目次
数字のプレッシャーからの解放
営業を辞めてよかったことの第一位が数字からの解放です。
数字、数字、数字、数字。
会社によって、ノルマ、営業目標など言い方はさまざまですが、どんな営業職にも必ずつきまとうのが数字です。
営業定例会議、朝礼など、今思い出しただけでも、胃がキリキリしてくる思い出がたくさんあります。
「未達」「ヨミ」という言葉の緊張感。
非営業職(私の場合はマーケティング職)でも、当然目標はついてまわりますが、全然プレッシャーが違う、と断言できます。
またもう一つ大きいな違いは上司からのプレッシャーが少ない事です。
もちろん個人差がありますが、基本的に上司も営業出身でない方が多く、営業経験者でもゴリゴリの営業マンタイプだった方は少ないので、精神的に追い詰めるようなことをしてくる人はあまりいません。
このプレッシャーからの解放は、もっとも大きなメリットだと思います。
見積もり・電話対応など細々とした雑務からの解放
営業のときは雑務に時間を取られ、何もしていないのにあっという間に時間が過ぎてしまっている、という感覚がありました。
当時、「自分の時間の切り売りしていて、スキルがついていないと思ったら要注意」と書かれていた本を読んだときに、ドキッとしたことを覚えています。
非営業職になると、こういう雑務から解放され、自分の時間(インプットとアウトプット)に、集中できるようになりました。
さらにこの傾向は中小企業ではなく、大企業ほど強いです。
▼参考記事
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【就活生必見】中小企業と大企業の違いのリアル|給料の差だけではない大企業で働くメリットとは?
私はこれまで30名以下の中小企業から数万人規模の大企業まで、正社員として働いてきました。 会社によっても当然異なるという大前提はありますが、私は圧倒的に「大企業で働きたい派」の人間です。 元々は、「大 ...
分業化が進んでくるとよほど関係値の濃いクライアントでない限り、自分宛に連絡が直接くることがありません。
それは営業がやってくれます。
自分の目の前のタスクに集中できる環境は圧倒的に非営業職の方が充実しています。
特に私はまとまった時間を使って集中して物事を考えることが重要だと常々思っているので、この雑務からの解放は自分にてとって非常に大きなメリットでした。
まとまった時間を確保することの重要性は、ビジネス書として世界的に大ヒットした「ワーク・シフト(リンダ・グラットン著)」でも言及されています。
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【書評】『ワーク・シフト(WORK SHIFT)』を読んで絶対に忘れたくない一つのこと
要約やサマリーはいっぱい他の人がやってくれているので、これは完全に自分自身に刺さった部分にフォーカスした、超個人書評です。 ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き ...
専門知識・専門スキルを積み上げやすい
雑務から解放された時間を利用して仕事に集中することで、専門知識・専門スキルを強固にすることが可能です。
営業職においても専門知識やスキルの向上は望めますが、現実論として、明文化するのは難しい領域です。
営業をこのまま続けて、特別な知識やスキルがつくのだろうか?
このまま営業をやり続けると、一生数字に追われながら生きていかなくてはいけないのだろうか?
といった不安を抱えていたことを覚えています。
マーケティング職の場合、「市場調査・リサーチ」、「分析力(多変量解析など)」など、明文化できるスキルを、実務を通して着実に身につけることができます。
服装・髪型が自由
業界・会社にもよりますが、客先に出向くことが少なくなりますので、服装・髪型の自由度は格段にあがります。
私が営業をやっていた当時はまだクールビズという風潮も弱かったので、真夏でもスーツにネクタイで、バッグにたくさんの営業資料を詰め込んで汗だくになりながら外回りをしていました。
今はTシャツ・ジーパン・ヒゲ・茶髪もOKという職場です。
営業と一緒にアポで同行するときは、TPOに合わせて多少服装にも気を使いますが、社内にいることがほとんどなので、基本ラフな格好です。
私は好きではないのでやりませんが、人によってはハーフパンツにサンダルというような格好での仕事も許されるような環境です。
もうスーツも数年間新しいものを買っていません。
仕事でスーツを着るのも年に数回ほどです。
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セミナーや懇親会のストレスからの解放
営業をしていた当時、私が最も苦手だったものの一つに、セミナーや懇親会があります。
比較的大人数の関係値の薄い人たちとコミュニケーションをとらなくてはいけない時間です。
一回しか会ったことがないのに、自分の担当なので何か話さなくてはいけない、というプレッシャー。
逆の立場になってよくわかるのですが、お客さんからしても関係値の浅い人と内容のない話や営業色の強い話なんかしたくないものです。
得意な人にはなんてことないんでしょうが、私はこういったことが苦手だったので、この業務から解放されたことはかなり大きなメリットでした。
逆に今ではより意味のある本質的なコミュンケーションに集中できるので、営業よりもクライアントと深い話ができるシーンも多いです。
営業を辞めたいのは「甘え」ではないのか?
という自己嫌悪感との戦いからも解放されたのも大きなメリットです。
真面目な人ほど、営業を辞めたいという気持ちを自分の弱さだと捉えて、ただ甘えているだけではないか?と自問自答しがちです。
自分の成長の過程で少なからず「甘え」なのか?と自分を見つめ直す瞬間はあると思いますが、3年以上もそう思い続けることがあるようであれば要注意です。
そこまでして悩み続けているのであれば、自分に営業が向いていない可能性について真剣に考えた方がよいと思います。
自己効力感を感じる充実した日々
最後にキャリア形成の観点で一番重要だと思っていることをお伝えしたいと思います。
圧倒的な自己効力感。
自分の力を最大限発揮し、貢献できているという感覚です。
営業時代、私は自分は営業に向いていないと常々思っていました。
約6年の営業での実務経験を経て、自己分析を重ねて考えに考え抜いた結果、マーケティングが自分の目指す道だと志しました。
本当に自分に向いている仕事は何か?を突き詰めて考えたとき、今の仕事が合わないと思うならば、辞めた方がいいと思います。
日々の充実度が全く違います。
営業時代、自分より圧倒的にできる営業マンを見たとき、何とも言えない劣等感を毎日のように感じていました。
では、マーケティング職についていて、自分より圧倒的にできるマーケターを見たときに、どう感じるか?
自分の得意領域で負けるわけですから、
「どれほど悔しいと思うか」
「劣等感に感じるか」
と想像する方もいるかもしれませんが、逆で、変に劣等感に苛まれることはなく、潔く負けを認めることができます。
むしろ清々しい気持ちにすらなることすらあります。
というのも、自分の能力を最大限発揮できる場所でそもそも勝負できているので、開き直ることが出来ます。
前のように「自分には向いていないのでは?」という不完全燃焼感がない。
自分の力を出し切っているので、気持ちよく負けを認めることができる。
そして、気持ちよく負けを認めることができるから、その人から素直に学ぼうと思うことができる。
そうやって、どんどん自分を成長させていくことができるという、いいサイクルに入っている感覚があります。
本当に自分の力を最大限発揮できることは何か?と突き詰めて考えることが、仕事で最高のパフォーマンスを出す上でも、自分自身の幸福感を最大化する上でも、最も重要な事だと確信しています。
営業を辞めたいんだけど、どうしたらいいのか?
営業を辞める方法、すなわち営業から職種転換する方法は色々とあると思いますが、文系で特別な知識やスキルもないという方には、IT・WEB関連への転職をオススメしています。
キーワードは、「デジタル」「データ」です。
この業界は、あらゆる業務がデジタル化されているので、必然的に何をやるにしても、データ分析が基本的な業務に組み込まれています。
他の業態に比べて営業人員が少ないという特徴もありますので、通常なら難しい営業職からの職種転換が転職時に成功しやすいという特徴があります。
非エンジニア領域、つまり文系出身者でも、効果測定、分析、商品企画、コンサルティングなど、営業以外の職種が豊富です。
非営業職で入社できるのがベターですが、「営業職でないと入社は無理」と言われても落ち込むことはありません。
営業職でもデータやデジタルという領域に日常的に触れる環境がありますので、営業職でありながらデータ・デジタルの専門性を磨くことができ、営業から別職種へスライドも期待できます。
私の知人でも営業職から、企画職やコンサルティング職に職種転換した人間は両手で数えきれないくらい存在しており、他業界では非常にレアな営業職からの職種転換がこの業界では決して珍しいことではありません。
「脱・営業」のおすすめ転職エージェントは?
リクルート、DODAは超大手で有名ですので、それ以外でオススメのエージェントをご紹介します。
私の経験からすると最低でも3社以上はエージェントを活用することをおすすめします。
なぜなら、転職成功の鍵を握るのは、転職エージェントの大きさではなくキャリアカウンセラーの人材力と自分との相性だからです。
どんなに求人数が多くても、キャリアカウンセラー次第で結果は大きく変わる。
人生のターニングポイントになるかもしれない瞬間ですからここは面倒くさがる局面ではありません。
とりあえず登録してみて、担当のキャリアカウンセラーに納得がいかなければ他のエージェントで進めればいいだけですので、実際それほど手間ではありません。
今回は、専門性の高い転職エージェントを紹介しますので、大手エージェントとの違いを実際に自分で確認してみてください。
転職を漠然と考え始めた段階であれば、自分一人で悶々と考え込むよりも、
とりあえず、話を聞いて今後のアドバイスをもらう、というのが個人的にはおすすめです。
もちろん、登録するのも無料、話だけ聞きに行くのも無料です。
ギークリー
IT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介会社のギークリー です。
リクルートキャリア主催の転職エージェントランキングにて、「紹介求人案件満足度部門」「カウンセリング・対応満足度部門」で1位になったことの実績もあり、専門特化型ならでは質の高いキャリアコンサルティングが期待できます。
ギークリー の得意分野で個人的に注目したいのはゲーム業界。特に家庭用ゲーム機ではなく、スマホアプリゲームの会社が要注目です。
ゲーム会社のマーケターの知り合いが数人いますが、彼らは本当に優秀です。
ゲームはユーザーのアクションをほぼ全てトラッキングできているため、広告などの施策に対する定量的な効果測定の経験値を多く積むことができます。
また興味深いのが、元々ゲーマーという人たちが実はそんなに多くないということ。
当然、開発まわりにはそういう人たちも多いと思いますが、広告宣伝・行動分析領域は必ずしも根っからのゲーム好きだけで構成されているわけではありませんので、キャリアカウンセラーにおすすめされたら一社くらい受けてみるのもいいかもしれませんね。
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マスメディアン
その名の通り、広告・マスコミに強い【マスメディアン】
広告関連の雑誌としても有名な「宣伝会議」の雑誌を発行している企業グループの転職エージェントです。
【マスメディアン】 が最近注力しているのは、Webマーケター・データサイエンティストと言われる領域です。
Web広告の領域は、デジタル化が進んでいるので、専門特化しているエージェントは少ないですので一度話を聞いているみることをおすすめします。
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ワークポート
元・ITインターネット業界専門の人材紹介会社のワークポート
2014年から業務領域拡大を図り総合人材紹介社と謳っていますが、IT業界への強みは健在。
ワークポート はリクナビNEXT主催の転職エージェントランキングにおける「就職決定人数」部門で堂々1位の実績です。
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MIIDAS(ミーダス)
転職エージェントに行って話を聞いてくるのがベストですが、人によってはそもそもエージェントに登録する時間がないという人もいるでしょう。
そんな人におすすめしたのがMIIDAS(ミイダス) です。自分の市場価値や転職マーケットの動向をおさえることをおすすめしています。
市場価値診断を無料で行ってくれるサービスです。
運営元は転職エージェント大手のパーソルで、信頼感があります。
転職エージェントほどの精度の高い情報を集めることは難しいですが、だいたい5分~10分位でざっくり自分の市場価値の相場をおさえることができるのは非常に便利です。
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具体的に行動を起こしましょう
年齢に限界はないとは言え、職種転換は若ければ若いほど有利なのは事実だと思います。
私は自分自身の経験から、具体的な行動のみが未来を変えることができると思っています。
とは言うものの、まずは肩に力を入れすぎず、広く情報収集を始めることから始めるといいでしょう。
担当のキャリアカウンセラーの人材力・相性が重要だと思いますので、最初は手広くアプローチをして徐々に絞り込んでいくのが成功のポイントだと思います。
まとめ
かつて、私は本当に自分の将来・キャリアについて悩んでいました。
でも、今となってはその悩んだ時間があったらこそ、今に繋がっているのだと思っています。
私のケースは、一事例に過ぎないので、最終的には個人個人の状況に合わせた意思決定が重要になってきます。
その意思決定の際の、ほんの少しの何かの参考になれば嬉しいです。