私は社会人になってから、キャリアアップを少しでも有利にしたいと真剣に英語の勉強をはじめました。
結果としては、約1年間でTOEICで855点を獲得し希望する企業にも転職することができたので、一定の目標を達成できたと思っています。
一方で、TOEICで高得点を取得したあとも苦手な分野がありました。
それが、英会話です。
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TOEICで900点を取れば、きっと英語も話せるようになって、海外赴任をしグローバルな友達も作ってバリバリ活躍できるぞ、などと思っていましたが、現実は全然違います。
今回はTOEICのスコアと英会話力と関係についての体験談を元に、考察したいと思います。
今後、英語を勉強してキャリアアップしたいと思っている人の参考になれば幸いです。
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目次
TOEICスコアの目安とは?
そもそも、TOEICスコアと英語で実際にできることの目安は何か?というところから確認していきましょう。
TOEICの公式ページに下記のようにまとめられています。
ちなみに、私もTOEICにはスピーキングやライティングのテストもあることは知っていますが、この記事では皆さんにお馴染みのリーディング&リスニングテストのことをTOEICと呼ぶこととします。
この公式の目安には、なんとも夢が広がることが書かれています。
私もTOEICの勉強を始める前は、この得点の目安を参考に730点、860点を目標としていました。
TOEIC850点の管理人の実際は?
よくある疑問が、TOEICで何点位取れれば、英語を上手に話すことができるようになるのか?というものです。
私のTOEICのスコアは855点ですので、最高位であるほぼAレベルと言ってもいいでしょう。
つまり、Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができるレベルということです。
さらに踏み込むとこう書かれています。
自己経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる。
Native Speakerの域には一歩隔たりがあるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている。
これが本当であれば、どれだけよかったことでしょうか・・・。
実際のレベルを確認していきます。
では、実際はどんなレベルなのか?
簡単にいうと、TOEICが500点台のときからTOEIC855点になったあとも英会話の能力に関してはほとんど進化がないと言ってもいいでしょう。
一番近いレベルはどこかというと、ランクDの220点のところが一番実態に近いです。
大げさではなく、それが率直な感想です。
ゆっくり話してもらうか、繰り返しや言い換えをしてもらえば、簡単な会話は理解できる。
確かにこれはできそうです。
語彙・文法・構文ともに不十分なところは多いが、相手がNon-Nativeに特別な配慮をしてくれる場合には、意思疎通をはかることができる。
特別な配慮って相当曖昧な表現ですが、ギリギリできそうな気もします。
ちなみに、ランクCの470点レベルになってしまうと、もうついていけません。
通常会話であれば、要点を理解し、応答にも支障はない。
実際は聞き取れないことも多いし、言いたいことが英語で出てこなくてフリーズしまくりで応答に支障はありまくりです。
基本的な文法・構文は身についており
ここだけが得意なのがTOEIC勉強者です。
表現の不足はあっても、ともかく自己の意志を伝える語彙を備えている。
自分の意志を伝える。
これが全くできません。
単語を理解する語彙力と自己の意志を伝える語彙力は別物です。
つまり、英語→日本がは理解できますが、日本語→英語に変換する語彙力がないのです。
TOEICのスコアと英会話は関係ない
結論を言ってしまうと、TOEICのスコアと英会話の能力はほとんど関係ないと言えるでしょう。
少なくとも私のようにTOEICのスコアを上げることを目的とした勉強をしてきた人にとっては、ほぼ無関係と断言できます。
*こういうことがあるのでTOEICも、Speaking&Writing test(2007年1月から開始)、Speaking test(2016年1月から開始)など、英会話力向上を目的とした別テストがありますが、正直現時点であまり浸透していないと言えるでしょう。
TOEICと英会話は何が違うのか?
では、TOEICと英会話の違いはどこにあるのでしょうか。
さまざまな切り口から、違いを明らかにしていきます。
日常?ビジネス?対象範囲が違う
まずは、そもそも対象としている範囲が違います。
TOEICはビジネス英語です。
ビジネスで使える英語を大目的としておいているため、試験を受けた事がある人はよくわかると思いますが、ビジネスシーンを想定した単語・文章がほとんどです。
一方、英会話はオールジャンル。
ビジネス英会話というジャンルもありますが、あくまでそれは一ジャンルであり、基本的にはビジネス会話よりも日常会話に重きが置かれる事が多く、使用する語彙に実は大きなGAPがあります。
たとえばですが、私はたまに子供と幼児向けの英語アニメ見ますが、結構知らない単語が多いことに気付かされます。
TOEICで850点を取っても、幼稚園の子が見るアニメの単語ですらわからないレベル、それが現実なのです。
TOEICは試験・テストである
この違いも大きいです。
試験であるということは、テクニック次第で高得点が獲得できるようになっており、本当に英語がわかっていなくても、攻略が可能です。
つまり、英語が上手くなることと高得点を狙うための行動が必ずしも一致しない可能性があるということです。
一方で、試験であることの利点もあります。
それは、自分の実力を可視化し人に証明できるということ。
つまり、就職活動や転職活動、さらには入社後の昇進などにも有利に働きます。
これは英会話で証明するのはなかなか難しいものです。
求められる能力が違う
TOEICにはスピーキングがない。
これが最も大きな違いです。
TOEIC学習をする前は、英語が読めたり聞けたりできるようになるにつれて、完璧とは言わないまでも比例してスピーキングもできる、もしくはちょっとスピーキングの練習をすればあっという間にできるようになると思っていましたが、現実は全く違います。
「わかる」と「できる」は違います。
脳回路の使い方が違う
英語の聞く・読むはすべて受動的な活動です(インプット)
一方、話すは能動的な活動となります(アウトプット)
そのため、根本的に脳回路の使い方が違います。
サッカーの試合を見ていると、サッカーのことがわかるようになります。
でも、サッカーをできるようにはなりません。
英語は勉強なので、リーディングとリスニングの勉強をしていれば、ついついできるようになると勘違いしてしまいがちですが、全く別物だと改めて認識した方がいいでしょう。
TOEICと英会話は全く別物である
つまり、TOEICの勉強をしているだけでは英会話は上達しません。
TOEICでスコアを取るためには、TOEIC専用の勉強をし、英会話力をアップさせようと思ったら全く別のアプローチで勉強をする必要があります。
TOEICと英会話どっちがおすすめ?
この結論を出すには、英語ができるようになって、「何を実現したいのか」を考えれば自ずと答えは出てくると思います。
社会人のキャリアアップはTOEIC一択
このブログを読んでいる方は、おそらく社会人でキャリアアップを実現したい、と思っている方が多いと思います。
そんなキャリアップを目指す社会人には断然TOEICがオススメです。
履歴書に書くことができる
TOEICは試験なので履歴書に書くことができるのが非常に大きな利点です。
企業によっては、TOEICのスコアで足切りをしている企業もあります。
企業もTOEICのスコアでビジネス英語の能力が測れないことはわかっているものの、多くの企業が実際にはTOEICのスコアを採用時にみています。
仮に今すぐ海外の仕事を目指していなかったとしても、TOEICのスコアが採用時に加点されることは大いにありえます。
英会話の勉強は日本では効率が悪い
英会話の勉強は日本にいると非常に効率が悪いです。
とにかく英会話の上達のコツは、たくさん英語で話すことです。
自分の口からスムーズに英語が出てくるようになるためには、英語を口に定着させる必要があります。
いわゆる、「英語脳」と言われるような、状態です。
日本では、自分で勉強している時間以外は日本語で生活することになりますが、海外で生活をすると英語の勉強以外の日常生活のすべてが英語の練習の時間になります。
友達と話す、お店の人とやりとりする、すべてが英語です。
海外では圧倒的に、英語を話す量と頻度が、違います。
学生なら留学した方がいい
私が大学時代にやっておけばよかったと後悔する第一位が語学留学と言っても過言ではありません。
まとまった時間が取れるのは大学生の特権です。
お金の問題を気にする人もいますが、社会人になればいくらでも数十万から数百万くらいであれば余裕で回収できます。
まさに、費用対効果のよい投資と言えるでしょう。
TOEICおすすめ本・アプリは?
これは後日別途まとめたいと思いますが、私がとりあえず1冊オススメするとしたらやはり鉄板のDUO3.0です。
とにかく効率よく単語を耳で学習することができます。
DUO2.0にリスニングアプリはありませんが、リスニングはこちらのアプリが断然おすすめです。
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英会話のおすすめは?
いろいろな勉強を模索した結果、私はオンライン英会話が最も効率的と判断しました。
ただなんとなく受けるのではなく、カランメソッドというレッスンが非常に効率的だと思います。
TOEIC高得点者で英会話が苦手、という人には特におすすめできます。
「○○メソッド」というと胡散臭いと思う人がいるかもしれませんが、特に大きな追加料金がかかるようなものでもないので、安心してぜひ試してみてください。
カランメソッドとは何か?
私がなぜカランメソッドを始めたのかのはこちらの記事にまとめてあります。
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おわりに
TOEICと英会話の関係について今回はまとめてみました。
TOEICと英会話は関係ない、というのが今回の結論です。
そのため、これから学習される方は、なんとなく勉強を始めるのではなく、どちらが自分にとって重要かをしっかりと理解した上で勉強を始められることをオススメします。
(おわり)