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【書評】『ワーク・シフト(WORK SHIFT)』を読んで絶対に忘れたくない一つのこと

投稿日:2018-01-15 更新日:

 

要約やサマリーはいっぱい他の人がやってくれているので、これは完全に自分自身に刺さった部分にフォーカスした、超個人書評です。

 

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

 

リンダ・グラットン (著),‎ 池村 千秋 (翻訳)

2012年に発売され話題になった書籍です。

2016年に発売されたLIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略も超有名ですね。

この本の中で、絶対に忘れたくない一つのことはこちらです。

これからの時代を生き抜く上で超重要なことだと思っています。

 

専門的な技能を磨くには、まとまった時間を観察と訓練に使わなくてはならない

専門技能の習熟に土台を置くキャリアを意識的に築くこと。一つのものごとに集中して本腰を入れることが出発点となる。章の前半で述べたように、高度な専門技術技能は10000時間を費やしてはじめて身につくという説もある。専門的な技能に磨きをかけたいと思えば、慌ただしい時間の流れに身を任せようという誘惑を断ち切り、10000時間とは言わないまでも、ある程度まとまった時間を観察と訓練のために確保する意思をもたなくてはならない。

『ワークシフト』より引用

 

この「まとまった時間」というのが、私としては一番重要だと思っています。

当時まだ営業から職種転換してまもなかった私は、早く自分の専門性を磨き上げなければいけないと焦っていました。

そんな課題意識がある中でちょうどこの一節を読んで妙に納得した気持ちになりました。

マーケターの仕事の大部分は平たく言うと「考えること」に時間を使います。

細切れの時間をかき集めて2時間使うより、集中した1時間の方が圧倒的に質の高い仕事が出来きます。

まとまった時間を使ってあるテーマについて熟考するというプロセスが非常に重要だということは実体験を通して気づいていたので、それ以降いかに「まとまった時間を意識的に確保するか」ということを心がけています。

中小企業での営業時代のストレスの一つに、この「まとまった時間が取りにくい」ということがありました。

引っ切りなしにかかってくる電話、細々とした確認が多方面が飛んでくるため、どっぷりと集中する時間を作れるのは深夜に入ってから・・・。

今はかなり自分の時間の使い方の自由度が高くなったので、まとまった時間を確保できるようになりました。これは仕事において良質なアウトプット・インプットの両面において非常に重要なことだと思っています。

 

おわりに

 

ちなみに、この「まとまった時間」については、あの名著でも同じようなことが指摘されています。

「仕事の多くは、たとえごくわずかの成果をあげるためであっても、まとまった時間を必要とする。こま切れでは意味がない。」(『経営者の条件』)

『経営者の条件』(ピーター・ドラッカー)より引用

 

(おわり)

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