広告業界ニュースの真相

電通に見る広告業界の問題。22時退社の実態と今後の広告業界について【ニュースを見て思ったこと_vol.1】

投稿日:2017-09-26 更新日:

先日、こんなニュースを見ました。

働きたいのに働けない!「最高益」でも電通社内は大混乱

 

この手のニュースでは、記事のPVを稼ぐために刺激的な内容になるように話を大袈裟に書いたり、全然実態を表していないようなことが書かれていたりすることが多い印象ですが、今回のニュースは、概ねリアルな実態を表していそうだなというのが率直な感想です。

この記事を書くために取材したわけではなく、これまでの取材メモを寄せ集めて書いていると思われるので、それぞれのコメントは実際の文脈とは違う気もしますが、概ね書いてある内容は合っているのではないでしょうか。

面白いな、と思ったポイントをいくつかピックアプします。

 

クライアントのからの反発は、業績に影響を与えるのか?

クライアントからの反発が指摘されています。

現在も会社から言われて22時退社を徹底していますが、そのせいでクライアントから反発を食らって参っています。

クライアントからの反発について言及はあるりますが、実際にクライアントから契約を打ち切られたというところまでは、言及されていません。

まともな企業であれば、「22時以降対応してくれないから、御社との契約は辞めます」とはなかなか言わないでしょう。

仮に本当は言いたいと思っていたとしても、それを言うことは言う側のコンプライアンスの問題にもなるので、表立って言われることはまずないと思います。

ドラスティックにいきなり契約を見直すということがもしあるとすれば、官公庁などの一部ではないでしょうか。

 

22時退社が始まり、クライアントへの対応が十分にできなくなったことで、すでにいくつかのクライアントがほかの代理店へと鞍替えを考えているのではないかと、営業の社員のあいだで話題になっています。
実際、いつ博報堂の扱い(広告の取り扱い)が増えてもおかしくないと思う

 

また、電通の件との因果関係ははっきりしませんが、6月の売上高は、博報堂が前年同月比で増やしています

 

しかしながら一方で、実際クライアントからの無茶振りをなんでも受けてきたことによって信頼を勝ち得てきたという側面も否定できないと思います。

信頼というよりかは、持ちつ持たれつの関係といった方が適切かもしれません。

それができなるなるとじわりじわりとパワーバランスが崩れ、今まですべて電通への発注だったところが、競合コンペになったり、一部は別の会社に発注するといったことも起こっている可能性はあります。

このような流れが継続的に続くものなのかは少し気になりますが、実際のところそんなにドラスティックな影響は出ないというのが業界仲間での大方の見方です。

というのも博報堂やADKといった他の広告代理店も同じような形で”持ちつ持たれつ”の構造を作ってきているのが実態なので、結局のところ大きく変わらないと思われます。

 

業界慣習の賛否

 

営業職は、博報堂やADKといった競合がいる重要なプレゼンの際には、朝4時までプレゼン資料をつくって、数時間後にはクライアントに提案する。先方から修正が入ればまた明け方まで頑張ってプレゼンを行うというサイクルを繰り返す時期があります。キツいですが、頑張っただけ信頼を得られる

このあたりの実態は、転職者として異業界を経験している身としては意識を改める必要があると思います。

実際は、自分も若手の頃に似たような経験はいくらでもしていますし、そのおかげで成長したことも確かにあったとは思います。

また、チームで一体となって臨むグルーブ感といいますか、達成感をみんなで味わえる瞬感の高揚感も気持ちがいいのも事実です。

ただ、実際に代理店の中に入ってみると、非常に非効率的な打ち合わせやアポイントが多いことに驚かされます。

率直に、仕事の進め方が下手なんだと思うこともしばしばです。

確かに、遊びや余裕が、クリエイティビティにつながるという論理もわかる。

だがさすがに、ダンドリが悪いと言わざるをえない場面に何度も遭遇した。
それくらい非生産的な会議は多い。プロ意識を持った方がいい。

私は、結論、反対派です。

 

博報堂は年俸だから、電通は残業で成り立っている

 

これは、そこそこインパクトがある話なのかもしれない。
実際、残業で稼いでいる社員は多かったはず。
これは給料減に繋がる可能性ある。

もともと博報堂も年俸制ではなかった。ただ、年俸制に移行したタイミングで給与が減った社員は多かったと聞く。
これはどの業界でも言えることだが、年俸制になると全体の給与平均は下がる。
電通もこれを機に、年俸制に切り替えて来る可能性もあるのではないか。

ただ、私の予想では、そんなにドラスティックに変わらない。
日本企業は現職の社員に対して、優しい(優しすぎる)

国の年金制度と同じ。どラスクティックには行かない。じわじわと。
しわ寄せはいつも若い世代に。と相場が決まっている。

 

まとめ

 

広告代理店の働き方はこの数年でじわりじわりと確実にかわっていくと思います。
その中で連動して、給与体系なども変化していくことになるのでしょう。

”高給”のイメージが強い広告業界ですが、個人的には金融・商社に水を開けられていくと思っています。

(おわり)

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